障がい者の感性きらり 神奈川の施設 那覇で絵画展


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作品を紹介する「スタジオクーカ」職員の三堀泰寛さん(右)と利用者の水野貴男さん=21日、那覇市松尾の雑貨店「チャハット・ナハ」

 神奈川県の福祉施設「studioCOOCA(スタジオクーカ)」が、那覇市松尾の雑貨店「チャハット・ナハ」で、事業所利用者による絵画作品の展示会を開催している。

 スタジオクーカは「知的・精神にハンディキャップを持つ人が、好きなこと、得意なことで活躍する・仕事を得る」ことを目標に活動している。障がい者が生み出す表情豊かな作品を多くの人に知ってもらおうと、積極的に展示会を開催している。
 沖縄での開催は昨年に引き続き2回目。今回は、同事業所の人気作家の一人、川村紀子さんの絵画作品18点を主に展示している。大胆な線と鮮やかな色使いが作品の特徴で、人物や動物の「力強い瞳」が見る人を引き付ける。気に入った作品があれば購入もできる。
 ほかにも、利用者が描いたイラストをプリントしたバッグやポストカード、詩集やバッジなどの多彩な商品が並ぶ。事業所では、利用者が何気なく描いた絵や詩の「面白さ」をスタッフが見逃さず、その魅力を生かして商品化に結び付けている。
 職員の三堀泰寛さん(37)は「利用者が得意なことを武器にして、楽しんで収入につなげることが目標。実績を重ね、新しい流れをつくりたい」と語った。
 展示会は26日まで。場所は那覇市松尾2の21の1、問い合わせは同店(電話)098(861)3878。