琉球國祭り太鼓、きょう30周年公演 日出克、宮沢さん共演


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県外、海外の支部メンバーを交えて練習する琉球國祭り太鼓=22日午後、嘉手納ドーム

 【沖縄】琉球國祭り太鼓30周年記念公演「迎恩」が24日、沖縄市民会館で開かれる。創作エイサーの中心的団体として県内外、海外に活動の幅を広げてきた祭り太鼓の節目を飾る舞台で、県外30支部、海外5支部からの参加者を含む計約350人が共演。世界に広がったエイサーを通した絆を確かめ合う。

 祭り太鼓は1982年、沖縄市の泡瀬を中心とした若者たちが結成した。OBを含む会員は延べ1万人を超え、県外34支部、海外10支部にまたがる現役会員も約2500人に上り、世界各地で太鼓の音を響かせている。
 記念公演には創作エイサーの定番演目となった「ミルクムナリ」を歌う日出克さん、ザ・ブームの宮沢和史さんも出演する。国際色豊かで伝統と創作が交ざり合う琉球國祭り太鼓らしく、当日は「かぎやで風」や「滝落とし」など琉球古典音楽のほか、「島人ぬ宝」などの沖縄ポップ、よさこいソーラン、さらにはマイケルジャクソンの「ビリージーン」など、多彩な曲目で演舞する。
 当日に向け、約10日前から海外や県外のメンバーも続々と沖縄入りし、合同練習に汗を流している。与那嶺トシオブラジル支部長(24)=日系3世=は「初めて沖縄に来るメンバーも多い。緊張もあり、楽しみでもあるが、沖縄のきれいな海や文化を楽しみ、エイサーを通じて沖縄の大切な精神を持ち帰りたい」と話した。
 創立者で現在演出を担当する目取真武男さんは「舞台から湧き出る感動があるからこそ、エイサーは言葉を超えて世界に広がった。地球を舞台に感動を響かせたい」と話した。
 公演は午後1時、午後6時からの2回公演。入場料は2500円。