琉球芸能 豪州で上演 県海外派遣団「琉球文化船」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県が海外へ芸能団を派遣し観光誘客を図る事業「シップ・オブ・ザ・リュウキュウ~世界を駆け巡る琉球文化船」の一環で、名城一幸さん演出の舞台「グロリアス・リュウキュウ」が16日にオーストラリアのシドニー音楽学校、19日にダーウィン・エンターテイメントセンターで上演された。

 舞台は、琉球王朝時代から現代までの芸能の歴史を想像させる構成。「四つ竹」「かぎやで風」など古典舞踊、「谷茶前」など雑踊、沖芸大琉球芸能専攻OB会の創作舞踊「春や春」を舞った。最後はカチャーシーで締めくくった。ダーウィンでは観客も舞台に上がり、出演者と一緒に踊って盛り上がった。
 同行した事務局によると、シドニーで450人、ダーウィンで280人が来場した。観客から「沖縄は基地のイメージが強かったが、日本の中でも独特の文化を持つ地域であることを知った」(リン・サンダーソンさん、シドニー)、「公演を見て沖縄に行きたくなった。訪問する際には、ぜひこのような芸能文化を見に行きたい」(フィオナ・パークさん、ダーウィン)などの感想があった。
 演出の名城さんは「オーストラリアの方々が沖縄の芸能文化に対して予想以上に関心が高かったことに驚くとともに、とてもうれしかった」などと振り返った。