北部農林高が最優秀 学生ビジネスアイデア


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シークヮーサーの活用で最優秀賞に選ばれた北部農林高の生徒=19日、名護市産業支援センター

 【名護】高校・大学生の知恵を地域活性化に生かそうと「やんばるの学生のビジネスアイデアコンテスト」(名護市グッジョブ連携協議会主催)が19日、名護市産業支援センターで開かれた。

搾ったシークヮーサーの残りかすを活用した商品開発を提案した北部農林高校食品科学科(代表・山城南希(なつき)さん=2年)が最優秀賞に選ばれた。
 北部農林高はシークヮーサー活用の研究を続けている。今回発表したプロジェクトは2012年度に生徒が行ったクッキー開発などの研究を継続した1年生5人と2年生3人が発表。残りかすを粉末化する過程はこれまで市外で行っていたが、名護市が機材を購入したことで「名護市で商品を作ることができ、経済活性化につながる」(山城さん)とアピールした。
 市職員や製造業者、大学教授ら8人が審査に当たり、研究の完成度の高さが評価された。グループ副リーダーの並里崚輝(りょうき)君(1年)は「苦みと風味のバランスがほどよい商品開発を考えたい」と新たな目標を掲げた。
 コンテストには国立沖縄工業高等専門学校の2グループからも応募があり、特別賞として「可能性が大きいで賞」がそれぞれ贈られた。
 コンテストは実践型アリア教育の一環として、地域活性化だけではなく、学生時代に学んだことを将来の職業選択にも生かす目的で開かれた。