避難所、標高津波を瞬時に 「防災マップ」ネットで公開


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携帯端末に表示された那覇市の防災マップを披露する関係者=30日、那覇市役所

 那覇市(翁長雄志市長)は2月1日から、市内の避難所や標高など防災関連の情報を集めた「防災マップ」をインターネット上で公開を始めた。

電子化により情報更新を素早くできるようになるほか、多機能携帯電話(スマートフォン)などからの閲覧もできるようになるのが特徴で、市は「市民はもちろん、那覇を訪れる多くの県民、観光客にも、防災情報の収集手段として活用してほしい」としている。
 市はこれまで、紙の防災マップを各家庭に配布してきた。だが津波予想や避難所の情報が変更されても、印刷物の作成や配布に時間と経費がかかるため、頻繁に発行できなかった。また買い物客や観光客にとって入手しにくいなどの課題があった。
 ネット上の防災マップでは避難所や標高、津波浸水予想、過去に浸水被害が出た地域など、約20項目が確認できる。避難所と津波浸水予想を重ねて表示し、津波による被害の懸念が少ない避難所を選択するなど、好きな情報を組み合わせて見ることも可能だ。新しい情報もいち早く反映させ、利用者に提供するという。
 またスマホで防災マップを閲覧すると、スマホの衛星利用測位システム(GPS)を活用し、自分がいる地点の標高など、防災関連情報を瞬時に閲覧できる。
 市は「自分に必要な地域だけ、事前に印刷することもできる。多くの人に使ってほしい」と話している。
 防災マップのホームページアドレスはhttp://www.gis.city.naha.okinawa.jp/BousaiMap/Top/Start