石垣を国際観光地に 地域づくりフォーラム


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新石垣空港の開港に伴う地域活性化策について意見を交わした新報移動編集局「石垣ウイーク」地域づくりフォーラムの参加者ら=27日、石垣市民会館中ホール

 【石垣】新報移動編集局「石垣ウイーク」(主催・石垣市、琉球新報社)の地域づくりフォーラム「活力ある石垣市へ―新空港開港に伴う活性化策は―」が27日、石垣市民会館中ホールで開催され、3月7日に開港する新石垣空港を活用した地域の活性化策について議論した。

新空港が経済活性化の起爆剤となるものの、その後のまちづくりが重要という認識で一致。国際的な観光地を目指したまちづくり、消費者視点の観光商品開発、農商工連携による新たな魅力発信に取り組むことの必要性を確認した。
 沖縄観光コンベンションビューローの安里繁信会長は基調講演で「那覇空港は過密だが、新石垣空港は伸びしろがある。オール沖縄の商圏で経済成長戦略を考える上で、石垣は要になる」と強調。主体的、積極的な市場開拓を試みることに加え、MICE(国内外企業の褒賞・研修旅行や国際会議など)の施設やゴルフ場の必要性を説いた。
 パネル討論は中山義隆石垣市長、岩佐吉郎名桜大寄付講座教授、大浜一郎八重山経済人会議代表幹事、赤城陽子石垣市観光協会理事、幸喜英信JAファーマーズマーケットやえやま・ゆらてぃく市場店長が登壇。普久原均琉球新報編集局次長がコーディネーターを務めた。
 大浜氏は「石垣は那覇空港を補完する役割がある」と述べ、両空港の連携が重要と主張。赤城氏は詳細な分析に基づくブランド化と認知度向上に向けた取り組みの必要性を説いた。
 幸喜氏は体験型農業による活性化を提言。岩佐氏はシンボル的な建造物の建設を含むまちづくりで都市イメージの向上を訴えた。
 中山市長は「(観光入域)80万人の目標をエアラインだけで達成したい」と意気込んだ。