爽やかにキビ刈り 大学生が農業体験


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晴天の下、農業体験でサトウキビを刈る琉大など県内外4大学の学生たち=2月24日、糸満市新垣

 【糸満】琉球大学と山梨県立大学、信州大学、静岡大学の農業・農村系サークルが2月24日、糸満市内でサトウキビ刈りを通して交流を深めた。農業を通して地域振興を図る各サークル計42人が参加。

学生らはほとんどが初対面だが晴天の下、鎌を持って連携してキビを刈った。慣れない手つきの県外学生を琉大の学生が丁寧に指導するなど、交流を深めた。
 各大学と交流がある、学生サークルプロデューサーの中里良一さん(55)=静岡県=がサークル間の橋渡しをして開催。23~24日にかけて、懇親会や製糖工場の見学、キビ刈りを実施した。学生らの親睦を深め、農業知識の向上、農村地域への貢献を目的とする。
 琉大のおきなわ食農研究会と山梨県立大の農村地域資源研究会、信州大のむらづくり応援隊、静岡大の棚田研究会の各サークルが参加した。
 学生らに農業指導をした、サトウキビ農家の大城仁輝さん(71)=市新垣=は「学生たちが手伝ってくれてとても助かる。学生たちにとっては、キビ刈りの厳しさや県の伝統農業の仕組みが分かって良い経験になったのでは」と期待した。
 初めて来県したという、静岡大2年の町田智子さん(20)は「友達がいっぱいできて、学校によって取り組んでいることや農業環境が違うことが分かった」と笑顔で話した。毎年キビ刈りに参加していると話す琉大のおきなわ食農研究会の仲宗根将部長は、「県外の農業・農村の事情を同年代の学生を通じて学べて、刺激になる」と話し、慣れた手つきで県外の学生を指導していた。