県、普天間の「県外」を堅持 県議会代表質問


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 県議会(喜納昌春議長)2月定例会は1日、代表質問が始まり、米軍普天間飛行場の辺野古移設に向けた国の公有水面埋め立て許可申請について、又吉進知事公室長は「仮に提出された場合には関係法令にのっとり検討せざるを得ないが、地元の理解が得られない移設案の実現は事実上不可能で普天間飛行場の一日も早い県外移設を求める考えに変わりはない」と述べ、埋め立て申請後も県外移設を求める立場を堅持することをあらためて示した。

 米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の返還と、浦添市への移設を切り離すことについて、仲井真弘多知事は「協議会も二十数回にもわたる協議を経ながら、浦添や那覇に対しての交付金の措置もとられる中で進められてきているのを今返還すべきかどうかは、もう少しよく慎重に考える必要があると思う」と慎重な姿勢を示した上で「なるべく早く返してもらう方法がほかにないか研究していきたい」と述べた。いずれも翁長政俊氏(自民)への答弁。
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