古本売り教育資金に OIS、被災の子らを支援


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古本収集に取り組むオキナワインターナショナルスクールの(右から)大久保智子さん、知念正人理事長、仲村芳信さん、渡辺久美子さん=2月25日、那覇市の琉球新報社

 古本を売った代金で東日本大震災の被災や貧困などで十分な教育を受けられない子どもたちを支援しようと、那覇市のオキナワインターナショナルスクール(OIS、知念正人理事長)が、古本の収集活動に取り組んでいる。3月22日まで。

同校は「ぜひ多くの市民や事業所も趣旨に賛同してもらい、古本を提供してほしい」と協力を呼び掛けている。
 OISの取り組みは、古本の売却代金を社会貢献度の高いNPO法人らに寄付する「ブックレイジング」という活動。同校の創立10周年の記念事業の一環で行われている。
 活動を運営する古本買い取りのバリューブックス(東京)が寄贈された古本を査定し、買い取り額は貧困を原因に学習機会が少ない子どもらを支援するNPO法人・ブレーンヒューマニティー(兵庫)に寄付される。
 買い取り対象はISBN(国際標準図書番号)を示すバーコードのある古本(一部例外)や、CD、DVD、ゲームソフトなど。同校に持ち込むか、バリューブックスへの直接送付(5冊以上無料)が選べる。
 2月25日、OISの知念理事長、仲村芳信校長、保護者の渡辺久美子さん、大久保智子さんが琉球新報社を訪れ、活動をPR。「誰でも気軽に社会貢献することができる。多くの人々に参加してほしい」と協力を求めた。問い合わせはOIS(電話)098(835)1851、古本を直接送付する場合はバリューブックス、フリーダイヤル(0120)826295。