南風原町、観光アプリ導入 スマホ向けAR活用


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スマホ向け観光アプリ「南風原町観光ナビ」のトップページ画面

 【南風原】南風原町は2日、公衆無線LANサービス「WiFi(ワイファイ)」を導入し、スマートフォン向けのAR(拡張現実)技術を駆使した観光アプリサービス「南風原町観光なび」を始めた。

AR活用の観光アプリは県内では南城市に次いでの導入。観光スポット情報とスタンプラリーの融合、フォトフレーム機能、4カ国語対応などのサービスは県内初という。
 一括交付金を活用した町の「やさしい観光地づくり推進事業」(2012年度~16年度)の一環。同町の国吉真章副町長らが同日、町の琉球かすり会館で同事業について発表し、かすりロードでAR体験会が開かれた。
 国吉副町長は「情報技術を活用し町の観光資源を内外にPRし、町ぐるみの観光地化で地域活性化を目指したい」などと語った。
 ワイファイは現在、町役場と同かすり会館屋上に設置し、周辺をカバー。観光アプリは衛星利用測位システム(GPS)連携のコンテンツ表示、ARマーカー連携のスタンプラリー、町のキャラクター「はえるん」との記念撮影、ルート案内や英語、中国語(簡体語・繁体語)、韓国語に対応。総合ポータルサイトも公開し、観光客向けの観光情報や町民向けの行政情報やイベント情報も配信する。
 12年度の事業費は2700万円。今後もワイファイの順次拡張、アプリ機能の追加、ポータルサイトの充実を図る。

英文へ→Haebaru releases tourist guide app for smart phones