E3供給 4倍に 給油所も倍増


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 県内の産学官の有識者でつくる沖縄バイオ燃料本格普及事業推進協議会(知念栄治委員長)は4日までに、2013年1月末時点でのバイオエタノール混合ガソリン(E3)の供給実績をまとめた。

それによると、2012年度(1月末まで)のE3供給量は3万1976キロリットルで、11年度供給量の約4倍に拡大。E3給油所は12年度で20カ所から40カ所に倍増、3月までにさらに5カ所増設される予定だ。
 13年度は、給油所100カ所以上の整備を目標に、毎月1万5千キロリットルのペースでE3を供給する体制を整えるとしている。
 雇用面への影響は1月末時点で、40カ所の給油所への現地雇用者数は約172人だった。
 E3導入による二酸化炭素(CO2)削減効果は、12年度(1月末時点)は前年度の約4倍の1840トンで、毎月200トンの削減量となった。13年度の削減目標値は1万359トンと設定している。
 E3に混合するバイオエタノール量は12年度は約4・4倍の828キロリットル。13年度は毎月450キロリットルの供給を目標に掲げる。
 E3はバイオエタノール3%をガソリンに混合した燃料。南西石油西原製油所で混合。環境省はE3全国普及への先進モデル地域として沖縄を指定している。