TPP交渉 参加阻止に協力を JA沖縄など国会議員要請


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県選出・出身自民党議員に要請するJA沖縄中央会の小那覇安優会長(左から5人目)ら=7日午後4時ごろ、国会内

 【東京】JA沖縄中央会の小那覇安優会長らは7日、国会内で県選出・出身自民党国会議員でつくる「かけはしの会」(会長・西銘恒三郎衆院議員)と同野党国会議員でつくる「うりずんの会」(会長・照屋寛徳衆院議員)に対し、環太平洋連携協定(TPP)交渉の参加阻止に向け協力を求めた。

 「かけはしの会」の島尻安伊子参院議員は「サトウキビは何としても守らなければいけない。私たちも皆さんと同じ思いだ。共に歩もう」と強調。「うりずんの会」の赤嶺政賢衆院議員(共産)は「日本の農産物が関税撤廃の対象外になる保証はない。自民党に公約を守らせる運動を展開したい」と力を込めた。与野党とも趣旨に賛同し、協力する意向を示した。
 要請書は、現状での交渉参加表明を「あまりにも拙速で国民の信頼を裏切る行為」と批判。農業の関税問題に矮小(わいしょう)化されていると指摘し、徹底した情報開示や広範な国民的議論を行うことを求めている。
 小那覇会長は「交渉に入れば、私たちの主張が守られることは難しくなる。政府が何を考えているか分からず不安が募る」と訴えた。