同期生が激励ライブ 急性白血病を克服・津波博之さん


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感謝の気持ちを込めて歌三線を披露する津波博之さん(左)=与那原町のBAR・MOHIKAN

 【与那原】難病に襲われ入院、多くの仲間の輸血で1年後に無事退院して、音楽活動に復帰した仲間を励まそうと、中学校の同期生が中心となってライブを開いた。

 みんなから「ヒーロー」と呼ばれ慕われた津波博之さん(39)が急性白血病と診断されたのは3年前。県内、県外の病院で検査を続け、手術しても治る確率は30%といわれる中、与那原中学校の同期生に支えられ骨髄移植し、手術は成功した。
 退院後、南城市知念のあざまサンサンビーチ近くで民謡クラブ「東てーだ」を営む津波さんの復活祝いと、激励を兼ねたライブがこのほど、与那原町のBAR・MOHIKANで開催された。
 同期の垣花有人さんの呼び掛けに、親子連れや仕事帰りの同期ら100人余が詰め掛け、津波さんと中本哲子さんが奏でる「ちょーでー小節」や「通い島久高島」の歌三線の音色に魅了された。
 民謡歌手の山川まゆみさんと北海道出身の堀内加奈子さんも駆け付け、津波さんと一緒に歌いライブを盛り上げた。津波さんは「皆さんのおかげで生き返ることができた。恩返しのつもりでこれまで以上に頑張ります」と感謝の言葉を述べた。(知花幸栄通信員)