福島に響けエイサー 県出身者らじゃんがらと共演へ


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本番に向けて練習に打ち込む「いわき美らてぃーだ」のメンバー=2月20日、福島県いわき市のいわき芸術文化交流館の練習スタジオ

 【福島県で当銘寿夫】「ヒーヤーサーサー」「ハーイヤー」。福島県のいわき芸術文化交流館内の練習スタジオで掛け声が響く。いわき市在住の県出身者らでつくる団体「いわき美らてぃーだ」は10日、エイサーとルーツを同じくする同市のじゃんがら念仏を踊る団体と鎮魂の踊りを市内で踊る。

代表の安次嶺勉成(かつなり)さん(38)=那覇市出身=は「多くの人が亡くなった震災で踊っていいのかという気持ちもあるが、当日踊ってみて、見た方が何かを感じ取ってくれたらと思う」と語った。エイサーは、同市出身の浄土宗の僧侶、袋中上人(たいちゅうしょうにん)が約400年前に沖縄に伝えた念仏踊りが起源になったとされており、じゃんがら念仏踊りと同じ起源とされている。
 安次嶺さんは「自分たちが踊った後に見てくれた方が何を思ったか、きちんと見極めたい」。2年の節目に踊るエイサーに思いを込める。