県内赤字法人66% 5年連続全国最少


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申告法人数と赤字率の推移

 東京商工リサーチ沖縄支店は8日、2011年度の全国赤字法人率ワーストランキングを発表した。沖縄の申告法人数は1万8986社で赤字法人数は1万2532社。赤字率は66・0%と前年を0・3ポイント上回るなど2年ぶりに増加したが、5年連続で全国最少となった。

 赤字率が低いことに同支店は「公共工事や金融機関への借り入れ依存度が高いため、わずかでも利益を上げようという企業が多いのではないか。黒字を捻出するための経営努力が背景にあると思う」と分析した。
 申告法人数は前年度から343社増加。現在の集計期間となった07年度以降、4年連続で伸びている。
 県内の申告法人企業の倒産件数は前年度比26件増の77件。倒産発生率は0・14ポイント上昇して0・41%だった。過去最少だった前年度から「景気対応緊急保証制度」の終了による反動で3年ぶりの上昇となった。
 11年度の全国の申告法人数は前年度比2759社減少の259万8077社。そのうち赤字法人は195万4128社で、赤字率は0・58ポイント改善し75・21%だった。
 赤字率が最も高かったのは徳島で81・01%、5年連続でワーストとなった。