「とうがにあやぐ」歌碑除幕 「全世界に響いて」


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とうがにあやぐの歌碑に歌を奉納する関係者ら=4日、宮古島市のカママ嶺公園

 【宮古島】「さんしんの日」の4日、宮古島市平良のカママ嶺公園で、宮古を代表する民謡「とうがにあやぐ」の歌碑の除幕式が行われ、集まった約150人の関係者が完成を祝った。

 とうがにあやぐは、古くから祝宴の席などで歌われてきた。島の繁栄を願った歌詞には、宮古の人々の世界観が表れているとされる。沖縄宮古民謡協会が2012年度に創立40周年を迎えたことから、記念事業として歌碑が建立された。
 除幕式には、沖縄本島からも大勢の関係者が集まり、歌碑の完成を祝った。同協会の天久勝義会長は「島を歌ったスケールの大きな歌は世界でも珍しい。歌碑の建立を契機に、この歌が全世界にとぅゆんで(響いて)いくことを願っている」と話した。
 歌碑は高さ2メートル15センチ、幅2メートル80センチ。カママ嶺公園の斜面に、市街地を見下ろすように建てられている。除幕式の最後には、会員らが歌碑の前でとうがにあやぐを歌い奉納した。