津波時ホテルへ アジャストとサンコースト、500人受け入れ


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津波発生時にホテルを活用する協定を結んだ(左から)佐々木成子区長、稲嶺進市長、蔵根尚美支配人、山入端隆支配人=6日、名護市の幸喜公民館

 【名護】名護市(稲嶺進市長)と同市幸喜でホテルを経営するアジャスト(AJ幸喜リゾートホテル)、沖縄サンコースト(沖縄サンコーストホテル)の2社は6日、津波発生時に住民らの避難場所としてホテルを提供する「津波避難ビル協定」を締結した。

共に11階建ての両ホテル最上階にあるホールやラウンジを津波発生時に開放し、2施設で約500人を受け入れる。
 幸喜公民館で同日、締結式があり、稲嶺市長、佐々木成子幸喜区長、AJ幸喜の山入端隆支配人、サンコーストの蔵根尚美支配人が協定書に署名した。幸喜区には2013年1月末現在で約290人が住んでいる。津波発生時には住民以外に観光客らも収容する。
 佐々木区長によると、同区は集落の高台を避難地域に指定したが、高齢者が多いため、避難誘導が難しいことが訓練で分かった。このため避難しやすい施設を探した。締結式で稲嶺市長は「賛同いただいた2社に感謝する。地域でできることを確かめ、これからも災害に強く、安全を守る態勢をつくる」と語った。