社会

ハワイへ在沖海兵隊を 州知事が移転提案

「沖縄の米軍基地」をテーマに活発に意見を交わす、フォーラムの登壇者ら=米ハワイ大学内の東西センター

 「沖縄の米軍基地」をテーマに、第3回ウチナーンチュ・トークストーリーが10日、米ハワイ大学内の東西センターで行われ、2人の講演者と5人の登壇者が活発に意見を交わした。講演者の一人、ハワイ州知事のニール・アバクロンビー氏は在沖海兵隊を、ハワイ島のポハクロアに移転することを提案。

州として沖縄海兵隊を受け入れるために、家族住宅の建築計画を策定しており、今後、住民と対話した後、州議会、連邦議会の順で承認を求めていく考えを明らかにした。
 同氏は「海兵隊グアム移転は財政的に困難であり、グアムには受け入れる余地がない。日本政府の金銭的支援の下で行われるグアム移転は、持続可能性に欠ける解決方法だ」と指摘。「政治的にも、日米政府、地元沖縄の関係を悪化させることになる」と強調した。
 公の場で沖縄の基地問題をテーマにしたフォーラムはハワイでは初めて。主催は、ハワイ大学の学生でつくるアキサミヨークラブ、東西センター、WUB。約150人が参加した。
 もう一人の講演者、元国防補佐官ウォレス・グレグソン氏は、基地に関する沖縄の地理と歴史、普遍的な地理的条件、これまでの日米の協力関係などを紹介した。
 パネリストは、高良鉄美琉球大学大学院法務研究科教授、グラント・ニューシャム在日アメリカ海兵隊連絡将校大佐、伊集直哉県地域安全政策課課長、小谷哲男法政大学非常勤講師(日米同盟、海洋安全保障専門)、屋良朝博フリーランスライター。
 進行役のハワイ大学元日本研究所所長、ロバート・ヒューイ氏はフォーラムの最後で意見をまとめ「今の沖縄の状況が望ましいくないということは会場の一致する意見」とし「米国にとってベストなシナリオを模索することに加え、これからは沖縄の人々にとってベストな状況をつくり出していこう」と呼び掛けた。(名護千賀子ハワイ通信員)

英文へ→Governor Abercrombie suggests hosting Marines in Hawaii