60人募集に5人 金武町嘱託保育士


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 【金武】金武町が町立保育所4カ所で、新年度の契約更新による嘱託保育士を60人募集したところ、13日現在の応募者が5人にとどまっていることが分かった。嘱託保育士の給与減額が要因とみられる。

同町では4月から町内の園児324人の入所を決定しており、このままでは待機児童が出る可能性がある。このため同町は、これまでの町のホームページなどでの募集に加えて、ハローワークなども活用するなど、3月末まで残りの人員確保に努めている。
 同町では、臨時的任用の保育所職員60人が実質的に継続して雇用されているとして、2012年4月に身分を継続的に雇用できる嘱託保育士に変更。制度上、ボーナスがなくなったが、町は同年6月の補正予算で給与を増額。しかし、身分変更前より平均年収は約10万円減となった。
 これを受けて嘱託保育士らは今年2月、日額制では生活が不安定になるとして安定収入を含めた待遇改善や待機児童を出さない対策を求める陳情を議会に提出している。同日の町議会3月定例会で、仲間政治議員から同問題に関する一般質問を受けた儀武剛町長は「年度内に給与の月額制を検討する」と答えた。