高江住民「諦めない」 ヘリ着陸帯一部完成


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 【東】北部訓練場の一部返還に伴う東村高江のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)が2月末までに一部完成していたことについて、伊集盛久東村長は13日、「容認の立場は変わらない」と従来の姿勢を繰り返した。一方、住民は「諦めない」と反対運動を継続する考えを強調した。

 ヘリパッド建設は6カ所で予定。集落に最も近いN4地区が完成した。伊集村長は、建設容認とオスプレイ配備への反対に「矛盾するという指摘はある」と認めた上で「CH46のためという使用目的や規模が変わったかはっきりしない。オスプレイは反対だが、現状は(建設を)認めざるを得ない」と述べた。
 2007年の着工当初から高江で座り込みを続ける儀保昇さん(58)は「最近は、建設業者が金網のない山側からゲートを通らずに入っていた。一般人なら許されないが、政府はこうした行為も認めるのか。これで法治国家か」と建設を強行した国を批判する。
 反対活動を続ける「ヘリパッドいらない住民の会」の伊佐真次さん(50)は「オスプレイの訓練が確認されたら村長も反対してもらいたい。残り五つは造らせないしできたものも使わせない。一つが完成したからといって諦めない」と訴えた。