沖縄ガス、原料をLNGに 沖電から年2万トン調達


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 沖縄ガス(那覇市、宮城〓社長)は2015年から、主力事業の都市ガスを液化天然ガス(LNG)による供給に転換する方向で調整を進めている。原料のLNGは沖縄電力から年間約2万トン調達する。

二酸化炭素(CO2)排出量を抑え、よりクリーンなエネルギーの使用への転換を目指す。
 沖縄ガスは2011年11月に沖縄電力と原料供給についての基本合意を締結した。正式な売買契約の締結に向けて両社で調整を進めている。都市ガスには一部、液化石油ガス(LPG)を加えて熱量調整して供給する。
 沖縄ガスの都市ガスは那覇市を中心に、浦添市や西原町、中城村、南風原町、豊見城市の一部にも供給している。2月末時点で、5万3994件に供給している。
 沖縄電力のLNGは、12年11月から運転を開始した吉の浦火力発電所(中城村)で初めて採用した。沖電は大阪ガスとLNGの調達について27年間の長期契約を結び、オーストラリアのガス田から輸送する。
 LNGは、LPGよりCO2排出量が12%少なく、クリーンなエネルギーとして注目されている。

※注:〓はゴンベンに「胥」