米国内に収蔵・保管されていた沖縄戦記録フィルムを買い取り、記録映像を通して、沖縄戦の実相を伝えてきたNPO法人沖縄戦記録フィルム1フィート運動の会(福地曠昭代表)は15日、那覇市松尾の八汐荘で解散総会を開き、30年の活動に幕を下ろした。
「子どもたちに沖縄戦の教訓を伝える県民運動」として1983年に発足。県内外から寄せられた寄付金で、これまでに約11万フィート(約33・5キロ、約50時間分)の沖縄戦記録フィルムを米国から収集した。解散総会では「私たちの活動により沖縄戦を追体験した人は数え切れない。市民運動としての歴史的使命は終わった」と総括し、解散を宣言した。福地代表は「つないできた1フィート運動を、新たな平和運動として若い世代が引き継いでいくと確信している」とあいさつし、活動を締めくくった。