【宮古島】宮古島市城辺比嘉で9日、ソバの収穫が行われた。夏を思わせる強い日差しを浴びながら、農家がソバの実約800キロを収穫した。
地下水を飲料水源としてる宮古島市では10年ほど前から旧宮古農林高(現宮古総合実業高)環境班の生徒が、窒素吸収力が高いソバを植えることで地下水への窒素の浸透を防ぐ方法を提案。
ソバは基幹作物であるサトウキビの合間に収穫でき、現金収入が得られ、茎や葉を緑肥として活用することができるため、経済性を保ちながら地下水保全型の農業ができる。
収穫されたソバは1月に植えられた。ことしは豊作。栽培農家で市内のそば店「宮古島産日本蕎麦食菜かま田」を営む鎌田賢さん(32)は「実が大きく、質も良い。4月中旬ごろには新そばを出せると思う。無農薬で安心なので、ぜひ食べにきてほしい」と話した。