東南植物楽園、7月6日再開


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7月6日に再開する東南植物楽園の運営内容などを発表する宮里好一代表(中央)=18日、沖縄市役所

 県内で医療法人やホテルなどを経営するタピックグループ(沖縄市)の宮里好一代表は18日、沖縄市役所で会見し、2010年12月から営業を休止していた東南植物楽園(同)の全株式を取得し、7月6日に植物園を再開すると発表した。

15日付で正式に売買契約を締結し、宮里氏が代表取締役に就任した。譲渡金額は約5億円で、さらに施設再開に向けた改修費用として約1億円を投じる。
 新たな経営コンセプトは「世界の3世代の人々が訪ねてきて、安らぎ、楽しみ、学び、混じり合い、命をよみがえらせる奇跡の楽園リゾート」。宮里氏は「ここにしかできない亜熱帯・熱帯植物楽園の営みをよみがえらせ、タピックらしい形で羽を広げていきたい。今後沖縄市の活性化にも貢献していきたい」と強調した。
 「東南植物楽園」の施設名は維持した上でタピックグループ傘下となり、従業員5人の雇用も継承する。施設再開に向け、当面50人ほどを募集し、今後100~200人程度まで増員する計画。
 施設を再開する13年度の入園者数は15万人、売上高3億円を目指す。18年までに年間入園者数60万人を目標に掲げた。国内外から誘客するほか、修学旅行やMICE(企業の報奨旅行や国際会議)の誘致なども強化する方針。
 会見に同席した東門美津子沖縄市長は「東南植物楽園の開園を心待ちにしていた。市民のみではなく、多くの県民も待ち望んでいたと思う。今後沖縄市の観光に大きな役割を果たしてほしい」と期待した。
 7月6日から一般入園を開始し、年中無休で営業。営業時間も従来の午後6時までから午後10時までに延長し、イルミネーションなど夜のイベントを充実させる。入園料金は6歳未満無料、小中学生500円、高校生千円、大人1500円。