沖縄地区税関は21日、2月分管内貿易概況(速報)を発表した。輸出は台湾向け原油など再輸出品やブラジル向け石油製品が大幅に増え、前年同月比2・1倍の222億4千万円となり、1972年の本土復帰後、最高を記録した。
輸入はインドネシアやオーストラリアから石炭が増えるなど2・0%増の184億7300万円で4カ月連続の増。2008年3月以来4年11カ月ぶりに輸出額が輸入額を上回った。
輸出は全体の約8割を占める再輸出品が2・5倍の178億7900万円。次いで軽油などの石油製品が33・2%増の33億4300万円だった。台湾向けが137・1倍の184億6600万円と輸出額を押し上げた。
輸入は比重の大きい原粗油が10・8%減の113億6800万円だった一方、2番目に多かった石炭が3・5倍の19億2100万円。太陽光パネルなどの電気機器は88・2%増の4億9200万円だった。中国から2・1倍の1億900万円となったバッグ類も増加が目立った。