福祉のまち推進強化 豊見城市、社協と一体的計画


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宜保晴毅市長(中央)と座安清一市社協会長に「とみぐすくハッピープラン」の答申を手渡す神里博武会長(右端)=18日、豊見城市役所

 【豊見城】市民がともに支え合う地域福祉のまちづくりに向けた豊見城市の福祉計画「とみぐすくハッピープラン(市第2次地域福祉計画・地域福祉活動計画)」の答申が18日、同市役所で行われた。

同プランはコミュニティーの「再生」と地域力の「新生」の実現につなげるという考え方から行政計画の市地域福祉計画と市社会協議会の基本指針である地域福祉活動計画を一体的に策定した。
 計画策定を進めてきた市地域福祉計画審議会の神里博武会長が宜保晴毅市長と座安清一市社協会長に答申。神里会長は年次的な計画の進捗(しんちょく)管理を強調し、「豊見城らしい地域福祉のまちづくりを実現してほしい」と語った。
 両計画の一体的策定は、基本理念や基本目標を共有し、相互に整合性を保ちながら連携した支援施策を推進するのが狙い。審議会は学識経験者や福祉関係者、市民らで構成し市民の意識調査やワークショップなどを通じてプランをまとめた。
 プランは2013年度から5カ年計画。「人と人、地域がつながる優しさの輪、みんなで支える地域福祉のまちづくり」を基本理念に(1)住民の主体的参加の仕組みづくり(2)地域に根差した課題解決の仕組みづくり(3)サービス利用に対するきめ細かな支援(4)健康で安心して暮らせるまちづくり―を基本目標に掲げた。
 「自助」「共助」「公助」の新たな枠組みとし「声かけ、あいさつ運動の実施」「自治会の活性化(加入促進)」「ゆくい場(居場所)づくり」「支援につなげるコミュニティソーシャルワークの充実」を重要プロジェクトとし、具体的な目標を示した。
 宜保市長、座安市社協会長は「一体的な市と社協の計画は画期的。計画を着実に推進していきたい」と語った。