地域資源活用 新商品を展開 ファンド事業で報告会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県内の地域資源を生かした新事業を支援する県産業振興公社の「オキナワ型産業応援ファンド事業」の2012年度報告会が22日、那覇市の沖縄産業支援センターで開かれた=写真。健康、バイオ、観光、環境分野などを重点テーマに取り組んだ9社が新商品の機能性や特徴、新サービス開発など事業の成果を紹介した。

 「県産ノニ果実を活用した一貫した生産販売体制プラン」事業に取り組んだ渡具知(名護市)は、ノニ100%使用の従来のジュースを改良し、パイナップルの果汁を混ぜた新たなノニジュースを開発。モニター試飲で約3割から体質改善の声が寄せられたという。渡具知豊社長は「今後は飲みやすさに加え、ノニに含まれるスコポレチンなどの有用成分を損なわず、品質を向上した商品開発に力を入れる」と語った。
 崎山酒造廠(金武町)は泡盛製造の技術を応用し玄米、ハトムギ、黒ごま、黄大豆、黒千石大豆の5種の穀物を使った無添加、天然醸造の薬膳味噌(みそ)を製造した。崎山淳子専務は首都圏の大手百貨店での商談が進んでいることなどを紹介した上で「差別化を図るため、ターゲットを絞りじっくり販売したい。地域ブランドとしてどのように成長させるかが課題だ」と述べた。
 そのほか、先端医療開発、アイセック・ジャパン、よんなーフード、チューイチョーク、丸海きあら、イトサン、宮古織物事業協同組合が報告した。