「平和の光」あすからリレー開催 沖縄戦上陸から終えんの地へ


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「平和の光の柱トライアングル」事業をPRする(左から)読谷村の石嶺伝実村長、座間味村の宮里哲村長、糸満市の上原裕常市長、県平和祈念財団の新垣雄久会長=21日、県庁記者クラブ

 糸満市、座間味村、読谷村の3市村が連携し、平和を願い語り継ぐための「平和の光の柱のトライアングル」を3月から6月にかけて実施する。

沖縄戦の歴史を刻む地に、サーチライトの光で柱を作る。21日、3市村長と、事業を企画した県平和祈念財団の新垣雄久会長が県庁記者クラブで会見した。
 座間味村が26日に平和の塔で、読谷村が4月1日にヨミタンリゾート沖縄で、糸満市が6月22、23日に平和祈念公園で、サーチライト2~5本を使って空を照射する。時間はいずれも午後8時~10時。会場で読み上げた平和メッセージを、次の開催自治体にリレー形式で託す。
 名称のトライアングルは、沖縄戦で米軍が最初に上陸した座間味村、本島上陸地点の読谷村、戦いの終えんの地の糸満市、3市村を直線で結ぶと三角形(トライアングル)になることに由来。戦時中は軍事用として使われたサーチライトを、平和の象徴に転用する。
 サーチライトは糸満市が一括交付金で購入したものを使う。青い光が約4千メートル上空まで照らすという。読谷村の石嶺伝実村長は「3市村のみならず、『平和の光の柱』を見た全ての県民が平和への願いを心に刻んでほしい」と期待を込めた。