弱者に優しいバスに 「ノンステップ」3社40台導入


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ノンステップバスに試乗し、乗り心地を確かめる車いす利用者と、乗降の介助をする運転手=26日、那覇市の奥武山公園

 障がいのある人や高齢者らが快適にバスを利用できるよう、沖縄バス、琉球バス交通、那覇バスの3社が県と協力して、3月下旬から「ノンステップバス」の運行を開始する。

2012年度は沖縄本島に35台、石垣島に5台の計40台を導入する。
 ノンステップバスは乗降口の段差がなく、車いすスペースが原則2台分以上確保されているなど、身体が不自由な人に配慮した設計になっている。車いす利用時のスロープ板の取り付けや安全ベルト介助は運転手が行う。
 このノンステップバスの出発式が26日、那覇市の奥武山公園で行われた。バスに試乗したNPO法人県自立生活センター・イルカの宮城秀明さん(32)=沖縄市=は「スロープの傾斜も低く、乗り心地は良い。障がいのない人にもバスの存在を知ってもらうことで、ますます普及につながると思う」と期待を込めた。県は2016年までの5年間に約200台のノンステップバスの導入を目指し、バス会社を支援していく。