前防衛局長再び不起訴 講話問題


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 2012年2月の宜野湾市長選挙前に、当時の真部朗沖縄防衛局長(現・防衛政策局次長)が職員やその親族などの有権者リストを作成し、講話をしていた問題で、那覇地検は27日、自衛隊法違反で告発された真部氏を再び、不起訴処分とした。

同地検が12年8月に真部氏を不起訴処分としたことに対して、那覇検察審査会が「不起訴不当」の議決を出していたことから、那覇地検は再捜査していた。
 那覇地検は再び不起訴とした理由について「再捜査したが、政治目的には該当しない」とした。また、検察審査会が「講話が職員に対して無言の圧力になったと推測できる」と指摘したことについては、「職員への聞き取りを行ったが、そのようなことはなかった」としている。
 同問題では、沖縄弁護士会の有志20人が自衛隊法違反の疑いで那覇地検に告発していた。