中城村、水道料の格差放置 集合住宅割高に


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 【中城】アパートなど集合住宅の水道料金をめぐり、中城村(浜田京介村長)が国の通知に基づく格差是正を行わず、一部集合住宅で料金が高く算定されていたことが27日、分かった。県はことし2月に是正を求めていた。

村は2009年には格差を認識していたとして不作為を認め、13年度に直ちに水道条例を改正するとした。同日の村議会3月定例会で宮城治邦議員の一般質問に答えた。
 議会で屋良清上下水道課長は、是正を放置していた理由について「年間約1500万円の減収が想定された」とし、是正した場合の水道料金の減収を懸念していたためと説明した。大家への周知が不十分であることについて「法律違反になる」と述べた。
 一方、浜田村長は取材に対し「法律違反だという認識ではない。以前から条例にのっとってやっており、多少遅れたが次年度に条例を改正する」と対応を急ぐ考えを示した。