南風原津嘉山、保育園前に信号機 安全願い園児ら点灯式


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待望の信号機設置で渡り初めする園児と関係者=22日、南風原町津嘉山

 【南風原】南風原町津嘉山の津嘉山保育園に隣接する県道128号と町道18号の交差点に交通信号機(歩車分離式)が設置され、22日、同保育園園児らが参加して点灯式と渡り初めが行われた。園児らは「渡る時は左右を見て、交通事故に遭わないようにします」と交通安全宣言した。

 同交差点は南星中学校や津嘉山小学校の通学路にあるが、交通量が多く、接触事故なども多発していることから2009年から地域住民が信号機設置を要望。町をはじめ、町議会も信号機設置について与那原署や県など関係機関に要請してきた。本紙連載で地域の納得できないことを紹介する「わじわじー採点簿」でも取り上げられた。
 点灯式には同園児や信号機設置に取り組んできた城間俊安町長、吉永安彦与那原署署長や津嘉山自治会の金城計邦区長らも参加し、町民待望の信号機設置を喜んだ。
 城間町長は「町を挙げ待ち望んでいた信号機が設置され、関係機関に感謝したい。安心安全のため、信号機を大事にしていこう」とあいさつ。信号機設置を要請してきた同保育園の松本嘉津江園長は「感謝している。子どもたちの安心安全のために、心して交通安全を指導していきたい」と話した。
 町は一括交付金を活用した2012年度の県の補正予算による信号機設置を要望していたが、当該交差点は一括交付金が活用できる優先エリアに該当せず、公安委員会の計画見直しなどで県の当初予算による、当該交差点への信号機設置が実現した。