沖縄リゾート婚過去最高 9118組、消費額180億円


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沖縄リゾートウエディング挙式数の推移

 県文化観光スポーツ部が29日発表した2012年の沖縄リゾートウエディング挙式数は、前年比2・8%増の9118組だった。目標の9600組には届かなかったものの、08年の9001組を上回り過去最高となった。

香港をはじめとした海外客数が86・3%増の477組と大幅に伸び、全体を押し上げた。挙式単価の伸びなどもあり、ウエディング利用客による県内消費額は少なくとも24・1%増の180億円と推計した。
 県は、国内市場のさらなる掘り起こしや香港、上海、台湾を中心としたアジアでのプロモーション活動などにより、13年の目標を1万500組に設定した。
 リゾートウエディングを取り扱う県内関係企業70社を対象に調査。回答のあった40社の数値を集計した。
 最も人気のある形式はチャペルウエディングで全体の8割強を占めた。そのほか、海や白い砂浜など沖縄の自然をロケーションとしたフォトウエディングが増加傾向にあった。
 国内客は0・2%増の8641組。挙式費用を低く抑えるスマート婚やカフェでの挙式など、多彩なスタイルが若いカップルに広がっているほか、婚姻数の減少、円高による海外リゾートウエディングの人気増などで微増となった。地域別の構成比は、関東からの申し込みが38%と最も多く、近畿21%、中部17%―などと続いた。
 海外客を国別に見ると、香港62%、台湾26%、中国11%、その他1%。チャペルを使ったドラマ制作の様子が香港のメディアで紹介され、沖縄の認知度が向上。加えて海外から挙式に訪れた外国人カップルがその土地で婚姻届を提出し、証明書の発行を受ける「リーガルウエディング」が県内市町村で広がっていることが増加につながった。