学校の思い出 絵本に 閉校の今帰仁村立古宇利小児童6人


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 【今帰仁】4月から天底小に統合された今帰仁村立古宇利小学校の児童6人が、同村読み聞かせワーキングチーム(玉城凉子代表)と、学校の思い出を描いた絵本を作った。

題名は「さようなら。古宇利小学校」。各児童が1ページずつ担当し、好きな学校風景の写真と自分たちの似顔絵を組み合わせ、思い出をつづっている。
 絵本作りは同ワーキングチームから提案した。1月から作業を始め、3月24日の閉校式直前に完成。閉校式の参加者に配布し、児童たちが朗読した。
 「校庭から見える古宇利大橋」や「木登りしたガジュマル」など思い出の風景を振り返り、「ありがとう、私の学校。ありがとう、私の先生。ずっと ずっと わすれないよ」と誓った。
 「けんけんぱ」をして遊んだ校庭の写真を絵本に使った小波津杏樹さん(5年)は「世界にたった一つの本なので大切にしたい」とほほ笑んだ。玉城仁美さん(3年)は「きれいな絵本になってうれしい。新しい学校でもたくさん友達をつくりたい」と話した。
 閉校式にも参加した同ワーキングチームの重畠泰代さん(45)は「私は古宇利島の人間ではなく、出会ったばかりだったが、純粋な子どもたちで仲良くなれた。絵本が思い出の一こまになればうれしい」と話した。

閉校式で学校の思い出をつづった絵本を朗読する児童たち=3月24日、古宇利小
古宇利小の写真と児童の似顔絵を組み合わせた手作り絵本