モヤシ生産4倍へ まえさと、新工場起工


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モヤシの新工場の起工式に参加するまえさとの前里健一社長(手前左から2人目)ら=2日、西原町池田の建設予定地

 食品メーカーのまえさと(西原町、前里健一社長)は2日、「モヤシ」の新工場の起工式を、同町池田の建設予定地で開いた。今年10月末の完成予定で、現工場の4倍の生産量を見込んでいる。総事業費は約4億5千万円。

 チャンプルー料理など県内ではモヤシの需要は高いが、現工場は老朽化し、増産には手狭な状態という。量販店から出荷量増の要望も多く、新設を決めた。
 同社によると、県内の1日のモヤシ消費量は10トン弱で県外産が5割以上を占める。現工場は1日2トンを生産・出荷しているが、新工場は最大8トンの生産能力がある。県内産で高いシェアを占め、供給体制も安定させたい考えだ。
 敷地面積は約2700平方メートルで、初年度は1日5トンの生産を目指す。収穫後、工場内で洗浄・根切りができる新たな機械も設置し、品質面も強化する。停電時に備え、24時間電力を維持できる自家発電も導入する。
 前里社長は「モヤシ生産を自社の基幹事業の一つにしていきたい。成功に向け、完成まで協力していこう」とあいさつした。