友好都市で交流深化 糸満市―米レドンドビーチ市


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 【糸満】糸満市は3月27日、米・レドンドビーチ市と友好都市提携を結んだ。同日、糸満市役所と米国をインターネットで中継。上原裕常市長とレドンドビーチ市のマイク・ジン市長が盟約書にサインした。

糸満市は青少年の人材育成分野で交流し、レドンドビーチ市は、沖縄の健康の秘訣(ひけつ)を取り入れる方針だ。糸満市の海外との友好都市提携は初めて。
 レドンドビーチ市は、昨年120周年を迎えた。市の人口は約6万7千人。海辺の保養地として観光客に人気があるほか、大手電力会社や航空宇宙産業が立地する。糸満市の民間大使の紹介で、2006年から両市でホームステイなど人的交流を行っている。
 昨年9月には、レドンドビーチ市側からジン市長らが来県し、糸満市内を視察。糸満大綱引きなどを観戦した。一方、上原市長ら糸満市側は、ことし1月に渡米し、レドンドビーチ市内や近郊の都市を視察した。
 ジン市長は「きょうは、レドンドビーチ市と糸満市の歴史の始まりだ。今後、糸満市と文化や産業などにわたって、広く交流したい」と笑顔で話した。
 上原市長は「両市の友好都市関係を深化するため、これから幅広い分野で協力し、両市の活力ある発展を目指したい」と歓迎した。

米・レドンドビーチ市と友好都市締結を結び、喜ぶ糸満市の関係者=3月27日、糸満市役所
米・レドンドビーチを訪問しマイク・ジン市長(左)と交流する上原裕常糸満市長=1月、同市(同市提供)