米軍ヘリ、燃料キャップ落下 321グラム、場所不明


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燃料キャップを落下させたAH1攻撃ヘリの同型機=2012年11月

 沖縄防衛局などによると、米軍普天間飛行場のAH1コブラ攻撃ヘリが今月2日に北部訓練場から同飛行場へ帰還した際、同機の燃料タンクのキャップが外れていたことが、4日分かった。飛行中に落下したとみられる。燃料キャップは長さ約15センチ、厚さ2・5センチ、重さ約321グラム。4日現在、人的・物的被害は確認されていない。

この件で県と宜野湾市、防衛局は米側に原因究明や再発防止を求めた。
 米海兵隊は2日午後3時ごろ、燃料キャップがなくなっていることに気付き、4日午前9時40分になって防衛局に連絡。防衛局が同日午前、県や宜野湾市に伝えた。
 AH1は2日、普天間飛行場から北部訓練場へ向かい、同飛行場へ戻る経路を飛行。海兵隊は飛行コースの大部分が海側で、民間地上空での飛行時間は5分程度だったと説明している。
 海兵隊は2月5日にも、同飛行場を離陸したMV22オスプレイの乗組員が飲料水ボトルを落下させる事故を起こしたばかり。今回の事態を受け、宜野湾市は「米軍の再発防止策が機能していないと思わざるを得ない」として、原因究明の徹底や具体的な再発防止策の公表を求めた。防衛局も安全管理の徹底や原因究明、再発防止の徹底について申し入れた。
 市によると、2012年11月現在、同飛行場に5機のAH1が常駐している。