福島の子、力強くエイサー かりゆし58や市民らと交流


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【豊見城】春休み青少年支援プロジェクト(県ユースホステル協会主催)で来県中の福島県の児童生徒ら115人が3月31日、豊見城市の豊崎美らSUNビーチでバーベキューを楽しみ、来県後練習を積んできたエイサーを市民に披露した。

 福島の子らの来県に併せ、同日は同ビーチの海開きと東日本大震災復興支援イベント「We are one」が開催されることになっていたが、悪天候で中止になった。同イベントのフィナーレで、福島の子どもたちは市子ども会ジュニアリーダークラブや「鼓衆しんか」と共に県出身アーティスト「かりゆし58」の「ゆい」の曲でエイサー演舞を披露する予定だった。
 午後に天候が回復したため、同ビーチでバーベキューパーティーが開かれ、宜保晴毅市長や上原武弘市教育長、かりゆし58の前川真悟さん(ボーカル、ベース)、宮平直樹さん(ギター)も会場に駆け付け、福島の子どもたちと交流を深めた。会場では市内の高良地域サポートネットワークから子どもたちにバッグも贈呈された。
 子どもたちは、「かりゆし58」の「ゆい」の曲に乗せて前川さん、宮平さんらの前で勇壮なエイサー演舞を披露。ビーチに詰め掛けた市民らから拍手が送られた。
 初来県という谷津颯(はやて)君(10)=福島県伊達郡桑折町=は「外でのバーベキューはおいしくて楽しかった。エイサーの練習は大変だったが、本番はうまくいった」と笑顔を見せた。
 演舞を見て前川さん、宮平さんは「迫力のあるエイサーに感動した。沖縄を楽しんで帰ってほしい。また会える日を楽しみにしている」と話し、子どもたちとの記念撮影に応じていた。

英文へ→Children from Fukushima perform Eisa in Tomigusuku

エイサーを披露する福島の児童生徒ら
エイサー披露後、かりゆし58のメンバーと記念撮影する福島の子どもたち=3月31日、豊見城市の豊崎美らSUNビーチ