援農隊にねぎらい 与那国製糖、今期終了で分散会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
分散会で慰労する援農隊のメンバー=3月22日、与那国町製糖工場

 【与那国】JAおきなわ与那国支店は3月22日、サトウキビ収穫のため県外から応援に駆け付けている援農隊の分散会と操業終了式を与那国町製糖工場で開いた。援農隊は北海道34人、その他の府県から30人、地元から15人の計79人が参加した。

 大宜見康市製糖課課長は、操業開始早々からトラブルがあったことをおわびし、今期操業期間中、人的事故もなく無事終了できたことに、生産農家をはじめ多くの関係者や援農隊、キビ運搬担当の車両班へねぎらいの言葉を贈った。
 詰め場担当だった静岡県出身の太田明彦さん(29)は「去年に続き2度目の参加。今年は地域の人たちとの交流が多くあり、小さな島特有の人間関係、ギブ・アンド・テーク精神などを感じた」と話した。分散会では仲間と歌や踊り、プラスチックのバケツでリズムを取るなどの演目を披露した。
 急きょ、要員補充のため製糖課課長が民宿に出向いて宿泊客の林央人(ひろと)さん(33)を雇用。林さんは北海道札幌市からの旅行者で、ギターの弾き語りが好きで「地元では寒すぎて屋外では練習もできず、景色の良い暖かい場所で思い存分練習がしたい」とギター片手に旅行中。分散会でも熱唱した。
 与那国町製糖工場は1月30日に原料搬入を開始。3月21日に圧搾が終了するまで49日間操業した。生産実績は3633トンで計画を196トン上回った。
 (東濱リエ通信員)

※注:東濱リエ通信員の「濱」は、右側がウカンムリに眉の目が貝