二十四節気の一つ「清明」入りして初の日曜日となった7日、県内各地の墓地には、清明祭(シーミー)で多くの人々が集まり、混雑した。親類らは墓前に三枚肉や餅、天ぷらなどのごちそうを供え、祖先へ感謝の気持ちを込めて手を合わせ、家族の健康や幸福を祈願した。
那覇市の識名霊園では、親類らが供え物やビンシー(祈願用の木箱)などを携えて集まり、シーミーを行う姿が見られた。
荘氏門中では、親類100人余が集まった。晴れ渡る青空の下、幼児からお年寄りまで、それぞれ墓前に手を合わせ、供え物や弁当を食べながら懇親を深めていた。
門中の会長を務める堀川恭宏(やすひろ)さん(78)=那覇市=は「年に1度、門中が集まる大事な日。天候が心配だったが、晴れて良かった」と胸をなで下ろした。シーミーの進行役を務めた堀川恭登(やすと)さん(61)は「祖先が頑張ったから、今の自分たちがいる。シーミーで、この一年をみんなで頑張ろうという気持ちになれる」と話した。