【アメリカ】25周年祝賀会 熱気 ジャクソンビル県人会


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 3月、米ノースカロライナ州のジャクソンビル沖縄県人会創立25周年の祝賀会がロータリーシビックセンターで催された。会場には地元の市長夫妻をはじめアトランタやワシントンDC、フロリダ州の県人会一行も駆け付け、会場は480人の熱気に包まれた。

 ジャクソンビル沖縄県人会のツル子・ワイルド会長は「1988年に数人の女性だけでスタートした県人会が、現在は138人になった。この日を迎えられるのも会員、その家族の惜しみない協力のたまものだ」とあいさつ。仲井真弘多県知事からも「ウチナーンチュの誇りを胸に、活発な活動を続け沖縄魂を次世代に継承していることに敬意を表する」との祝辞が届いた。
 祝賀会は司会の妙子・ノースさんの開会の辞で始まり、県人会に貢献した会員やゲストに感謝状が贈呈された。余興は地元の三線や琴のグループによる「恩納節」などの斉唱で始まった。
 琉舞は地元の有志のグループによる「かぎやで風」などが披露され、宮城流能松会ノースカロライナ支部バーカー・上村多美子琉舞研究所の門下生らによる「長者の大主」「初春の舞」なども披露された。ロサンゼルスから駆け付けた宮城流会主の宮城能松さんは「加那よー」を情感豊かに踊り、教師の多美子・バーカーさんと共に「谷茶前」を息ぴったりの愛らしい舞いを見せて華を添えた。
 玉城流継翔会、金城平枝琉舞道場ノースカロライナ支部の門下生は「貫花」を舞い、沖縄からの助っ人、仲間美奈さんも加わって「鳩間節シリーズ」を踊った。教師の利江・セルベニィーさんは「高平良万才」、沖縄から来訪した宮里和美師範と渡辺陽子師範と共に「遊び太鼓」を踊り、男踊りの粋を見せた。最後はカチャーシーが始まり、会場は祝賀ムードの熱気の中で幕を閉じた。(鈴木多美子通信員)