【ブラジル】本年度の県費沖縄留学 松本、上里さんに決定


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県費留学生と県費留学経験者。左から、松堂忠永さん、上里ラリッサ・亜沙美さん、松本カリーナ・紗登美さん、城間フェリッペさん

文化、知識吸収に意欲
 沖縄で学ぶブラジルからの県費留学生に、本年度は松本カリーナ・紗登美さん(23)=3世=と上里ラリッサ・亜沙美さん(26)=2世=が決定、3月21日に開かれたブラジル沖縄県人会の定例理事会で紹介された。松本さんは沖縄国際大学、上里さんは名桜大学で1年間日本語や沖縄事情などを勉強しながら、それぞれの専門的な知識や技術を習得する。

 松本さんは大学で社会科学を専攻し、2008年に嘉手納町の研修生として3カ月、沖縄に滞在。帰国後、沖縄の文化にもっと触れたいと留学生・研修生OBでつくる「うりずん会」に入り、昨年、ブラジルで開催されたニーセーターツアーや世界若者ウチナーンチュ大会でも活躍した。
 松本さんは「沖縄の歴史と現状に関する知識をもっと深く身に付け、世界のウチナーンチュの若者たちとの絆を強くしていきたい」と意欲的だ。
 栄養学を専攻した上里さんは「長寿県沖縄で栄養や健康に関する知識や技術を深め、帰国後は栄養士になり、学んだことを生かしたい」と初めての訪問となる沖縄での生活に夢を膨らませている。
(与那嶺恵子通信員)
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OB「うりずん会」新会長に城間さん
 定例理事会では「うりずん会」の新会長、城間フェリッペさん(29)=05年度沖縄市研修生=が、前会長の松堂忠永さん(33)=06年度嘉手納町研修生=から紹介された。
 城間さんは「留学して県系人としてのアイデンティティーが深まり、沖縄の文化を継承していくことの大切さを感じている。世界の若いウチナーンチュのネットワークの構築を目指す」と抱負を語った。