サンエー売上、最高1489億 コンベンション店奏効


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サンエーの通期業績

 スーパー県内最大手のサンエー(上地哲誠社長)は8日、2013年2月期連結決算を発表した。テナント収入などを含む営業収益(売上高)は、前年同期比2・0%増の1489億3千万円で過去最高を更新した。宜野湾コンベンションシティ店の開店も奏功した。

一方、台風による閉店や地上デジタル放送終了に伴うテレビ販売の反動減、業態を越えた競争の激化も影響して経常利益は5・1%減の101億5500万円となった。当期純利益は訴訟和解金を特別損失に計上して10・9%減の55億9700万円となり、増収減益となった。
 期末配当金は1株当たり前期から3円増の50円。自己資本比率は2・2ポイント増の74・6%と過去最高を更新した。
 部門別の売上高は、比重の大きい食料品が3・0%増の798億9600万円。既存店は0・2%減。衣料品は2・4%増の141億5300万円。既存店は2・8%減。住居関連品は、地デジの反動があったが白物家電が好調で1・5%減の399億9400万円。
 上地社長は「デフレ化の中で単価は下がるが、買い上げ点数が増えて客単価としては上がっている。価値のある商品の伸び率は高い。お客の消費マインドは悪くなく、むしろいい」と個人消費の堅調さを強調した。
 ローソンのプライベートブランド(PB)をCMなどを通じて強化。くらしモアを含めたPB取扱量は、現状の13%から13年内に15%に引き上げる計画。
 子会社のローソン沖縄(古謝将之社長)の売上高は、13年1月に直営店2店のうち1店を閉店したため4・8%減の3億4400万円。期末の店舗数はフランチャイズ店を含め154店となった。
 14年2月期連結決算は、営業収益が1540億3900万円、経常利益が104億3700万円、純利益が60億9800万円を見込む。
 出店計画は、13年4月下旬に八重瀬シティの開業を予定し、年商約30億円を見込む。浦添市のマチナトショッピングセンターは隣接するメイクマンに合わせてリニューアルする。外食部門でも13年11月に名護市にジョイフルいさがわ店を出店するほか、那覇市のホテルサンワ跡地にジョイフル久米店も新設する。