「ターム君」マンホールふたのデザインに ももココロさん考案


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田芋をPRするターム君のマンホールのふたと、金武町産業振興課の職員ら=1日、金武町新開地

 【金武】飲食店が立ち並ぶ金武町新開地の道路に、特産品の田芋を基に描かれた「魔法使いターム君」をデザインしたマンホールのふたが3月上旬から設置され、地元特産品のPRに一役買っている。

 ターム君は、1999年に金武町商工会が田芋の販売促進のためのキャラクターを企画した際、琉球新報で「がじゅまるファミリー」を連載しているウチナー漫画家、ももココロさんが考えたキャラクター。
 ターム君は元気のない人がいれば、田芋の形をした「タームジェット」で飛んで駆け付け、田芋料理を振る舞い、みんなを元気にする少年。企画当時は金武町商工会で田芋の販促活動に一役買っていたが、現在は多くの町民の目につく機会が減っていた。
 そんなターム君に、金武町産業振興課の職員らが目を付けた。農林水産省の補助を受けて進める農業集落排水事業の一環として、住宅地の排水路を延ばす計画にマンホールの設置があった。新開地は観光客も訪れる場所。地味なマンホールよりは少しでも地域活性化につなげようと、埋もれていたターム君を掘り出した。
 色鮮やかなターム君のマンホールのふたは、新開地を歩けばすぐに目に留まるほど鮮やか。すでに60個ほど設置されており、2013年度内には計120個設置する予定だ。ターム君が再び注目を浴びることに、ももココロさんも「地域に役立ててくれて、とてもうれしい」と喜んでいる。