医療法人4増の422 無床診療所が33%


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県内市郡別医療法人収支状況

 東京商工リサーチ沖縄支店は10日、2012年3月末の県内申告医療法人分布を発表した。沖縄の申告医療法人数は422法人で前年同期比4法人増加した。

同社データベースに登録されている314医療法人では、「本社所在地分布」で那覇市が29・3%(92法人)で最多、「20以上の病床を持つ一般病院(総合病院を含む)」でも23・5%(8法人)と最も多かった。
 一方で、大宜味村と東村の2村と離島の3町9村では医療法人の本社所在地の該当がなかった。診療科目別では、入院施設のない無床診療所が104法人と全体の33・1%を占めた。
 11年7月期~12年6月期の直近決算のある242法人の収支状況では、全体の83・9%の203法人が黒字で、16・1%の39法人が赤字となった。赤字法人の市郡別では、那覇市が16法人と突出しており、名護市と沖縄市が各4法人、宜野湾市と浦添市が各3法人、うるま市・宮古島市・中頭郡が各2法人、糸満市・豊見城市・国頭郡が各1法人となった。石垣市・南城市・島尻郡は赤字法人の該当がなかった。
 同支店の同様の調査は初めて。担当者は「人口が増えて高齢社会になっている。医療関係は成長産業として、これからも伸びていくだろう」と分析した。