「漁獲量減る」と怒り 日台協定 宮古島で説明会


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 【宮古島】水産庁の須藤徳之資源管理部長らは12日、宮古島市を訪れ、宮古島、池間、伊良部の3漁協に、政府が日台漁業協定に合意したことを説明した。非公開の説明会終了後、参加者からは「要望が全く反映されていない。漁獲量が減るのは当然だ」と強い危機感を示す声が上がった。

 宮古島漁協の粟国雅博組合長は「3月12日の日台事前協議時の説明からだいぶ話が変わった。漁法についても要望を出していたが、反映されていない」と怒りをあらわにした。「漁を認められたことを盾にこれまで以上の船が押し寄せる。台湾の大きな船が何十隻も船団を組むと、(沖縄の小さな船が)割って入るのは難しい。漁獲量が減るのは当然だ」と危機感を示した。
 「どういったルール作りがなされるのか。(多くが)法令除外となっており、要望を聞いてもらえない可能性もある。今後開かれるという漁業委員会に要望を伝えたい」と語った。