「サトウキビ守る」 政府TPP対策本部


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南大東村の砂糖産業を視察するため、来島したTPP政府対策本部や自民党の関係者=22日、同村役場

 【南大東】環太平洋連携協定(TPP)政府対策本部(甘利明本部長)の関係者と自民党の国会議員ら約10人が22日、南大東村役場を訪れ、仲田建匠村長らと意見交換した。

同村は1900年の開拓以来、砂糖製造が主産業となっている。仲田村長は「TPP交渉参加によって、結果(関税撤廃の例外)が得られなければ、島が存続できなくなる」と強い危機感を訴えた。これに対し、宮腰光寛衆院議員は「サトウキビを手放すことは絶対にあり得ない。沖縄のサトウキビは何としてもしっかり守っていく」と応じた。
 村側は意見交換の前に、サトウキビが砂糖になるまでの工程を描いたスライドショーを上映し、甘味資源の保護に理解を求めた。
 仲田村長は「TPP交渉参加により地域の仕組みや状況が変わり、島は将来への不安や危惧を抱いている」と訴えた。同党TPP対策委員長の西川公也衆院議員は「意見を聞いて農業を一緒に守ろうと、より意を強くした。皆さんと同じ気持ちで頑張っていく」と話した。(池田羊子通信員)

英文へ→Government’s TPP task force promises to protect sugarcane on Minami Daito