クイナ共生で活性化 国頭村安田区


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 【国頭】国頭村安田区(神山坦治区長)とNPO法人「やんばる地域活性サポートセンター」は、ヤンバルクイナをシンボルに自然と共生した地域発展を目指す「ヤンバルクイナの郷づくり」の基本構想・計画報告書を策定、19日に宮城久和村長に報告した。

同区は2012年10月に「ヤンバルクイナの郷」を宣言。同計画は、村の一括交付金事業として実施する。
 報告書によると、取り組み方針として(1)ヤンバルクイナと共生した地域活性化(2)地域資源を有効活用した産業の振興(3)東部地域における体験型教育・観光拠点づくり(4)新たな魅力の創出による賑(にぎ)わいづくり(5)若年齢層の定住化促進や人との交流による地域活性化―の五つを掲げる。
 具体的には、同区までの沿道や集落にヤンバルクイナのモニュメントを設置することや、サトウキビやコーヒー豆など同区の特産品を「ヤンバルクイナの郷」としてブランド化することなど、ヤンバルクイナをシンボルに観光客を誘致する施策を提言した。
 トレッキングルートの補修整備や、山村留学センターの整備、炭焼き窯を整備し外来種のモクマオウを炭として活用するなど、安田の自然を生かした施策も盛り込んだ。 神山区長は「安田の自然とシンボルであるヤンバルクイナを生かしながら、若い人の雇用につながるような取り組みにしたい」と意気込んだ。

英文へ→Villagers seek to use Okinawa rails to revitalize community