史跡訪ね魅力紹介 沖国大のサークル「ひのわ」がガイド活動


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自作の家系図などを見せながら、中城城跡を案内する沖縄魅力発見サークルひのわの村田ゆうこさん=20日、中城城跡

 【中部】史跡を巡って古琉球や沖縄戦などの歴史を知り、伝えようと沖縄国際大学の学生10人が「沖縄魅力発見サークルひのわ」を結成し、活動している。社会人や学生を対象に県内の史跡のガイドも行っている。

代表の村田ゆうこさん(20)=同大学3年=は「本や教科書では難しく感じる歴史だけど、実際に(史跡に)足を運んでみれば面白い」と魅力を語る。
 同サークルはこれまで、首里を起点に各地のグスクを経て勝連城跡に至る中頭方東海道ハンタ道や、古典音楽「上り口説」の歌詞に出てくる名所などを訪ね歩いた。
 村田さんは、以前は琉球史に興味がなかったというが高校3年生の時に、尚巴志の墓を訪ねて意識が変化。大学入学後の昨年5月、「大好きな沖縄のことを何も知らない。外に出て本物を見て、沖縄を知りたい」とサークルを結成した。
 20日は、若手社会人10人を浦添ようどれ、糸数城跡、中城城跡、勝連城跡などに案内した。勝連城跡では、大正時代に台風で破壊された護岸の修理用材に使うため城壁の石垣が崩された歴史に触れ、「琉球の時代に、ここで何が起きたかを伝えて、文化的な価値が知られれば、100年後も200年後も保護され、大事にされるはずだ」と思いを込めた。
 参加した国吉ひかりさん(23)=西原町、教員=は「沖縄の歴史を知って大人になることは(知らないでいるのと)全然違う。子どもたちにも伝えたい」と話した。
 同サークルは来月、沖縄戦の戦跡巡りを計画している。ブログはhttp://hinowa.ti-da.net(東江亜季子)