降下訓練ミス 住民の懸念顧みず

訓練激化浮き彫りに

 米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイによるパラシュート降下訓練が伊江島補助飛行場で2日連続で実施され、夜間の同訓練も確認された。1日の訓練で提供施設外の民間地に着地する事案を起こしたが、再発防止策が示されないまま視野の悪い夜間訓練まで強行。オスプレイ配備を契機に激化する米軍の運用が浮き彫りとなった。

 民間地への着地について、島袋秀幸伊江村長は2日、武田博史沖縄防衛局長に対し「米軍の安全対策体制に疑問を抱かざるを得ない状況だ」と強い懸念を示した。だが、2日連続で訓練を実施した上、夜間まで続ける米軍の態度には、住民の懸念や、一歩間違えば大きな被害に陥りかねない民間地への着地の危険性を顧みた気配はない。
 オスプレイの環境審査書は、トリイ通信施設内の着陸帯は「管理着陸帯」に区分され、「戦術訓練ではなく、輸送のための最小限の使用」と記載する。今回、同施設に初めて飛来する前の読谷への事前通告にも、同訓練のために使うとの説明はなく、米軍説明の虚構性に反発も高まっている。
 米軍は2011年5月にも同訓練の実施が合意されていない米空軍嘉手納基地で「訓練の消化率」の低さを理由に訓練を強行。昨年10月のオスプレイ配備以降、伊江村も同訓練の実施は確認できておらず、今回も同じ理由が根底にあるとみられる。武田氏は「施設・区域の周辺住民の方々の理解、協力を得ることが極めて重要だ」と述べた。たとえ同訓練の強行の理由が「訓練の消化率」の低さだったにせよ、民間地への着地の翌日に夜間訓練をする無神経さが「住民の理解」を得られるとは到底考えられない。
(池田哲平、大城和賀子)



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